こんにちは。
ふらいぱんです。
今日はお雛様を出しました。
我が家の雛飾りは「親王飾り」というお雛様とお内裏様のみの雛飾りです。
飾る場所もないし小さいもので十分、と思ってこのかたちに決めました。
仕事で忙しかった時はこのお二方を出すのもしまうのも億劫で、もっと小さくてケースをポンと出せば良い様な手軽に出せるものでも良かったなぁと思ってしまっていました。娘たちも成長し、お雛様を出してもあまり反応しなくなっていますしね。あ、飾ってあるー。くらい。
娘が小さい頃は「お雛さまを出すよ。」と言うと大喜びして、一緒に雛人形に扇を持たせたり、ぼんぼりに電池を入れて光らせたりして飾りました。
毎日幼稚園から返ってくるとお雛様の前に正座をしてきょうの出来事を報告していました。可愛かったなぁ。
私も自分のお雛様は段飾りだったので出し入れは結構大変でしたが、中学生くらいまでは必ず母と一緒に飾っていましたし、とても愛着を持っていました。自分のために手間を掛けてもらっているというのも嬉しかったんだと思います。
そんなことを考えながら雛人形を出した今年は、ちょっとしみじみ楽しかった。
手間を掛けて出す、しまうという作業がお雛様への愛着にもなるんだろうなあ。と思い、ちょっと調べてみました。
目次
イケア効果とは
この、手間をかけると愛着が湧く(=通常よりも高い価値を感じる)という心理効果を「イケア効果」というんだそうです。
スウェーデン発祥の家具販売店IKEAに由来し、DIYの組み立て式家具が消費者の満足度を高める要因となっているところから名前がついたそうです。
理由はわかるけどお店の名前がついているのは意外でした。
イケア効果は2011年に学術的に定義され、広く知られるようになりました。
この概念は、ハーバードビジネススクールのマイケル・I・ノートン、エール大学のダニエル・モション、デューク大学のダン・アリエリーによって発見され、論文として発表されました。
イケアが流行するもっと前からあった心理なのでは?と思いましたが、別名は検索しても出てきませんでした。以前から類似の現象は存在していたと思われますが、「イケア効果」という名称と科学的な裏付けが得られたのは2011年からだそうです。
イケア効果の具体例
ホットケーキミックス
初期のホットケーキミックスは水を加えるだけの簡単さを売りにした商品でしたが、あまり売れませんでした。
しかし、卵や牛乳を加える手間を追加したところ、売り上げが大幅に向上しました。
この「自分でつくった」という実感がイケア効果を生み出し、あえて顧客に手間をかけてもらうことで顧客の満足度を高めています。
家庭菜園
自分で育てた野菜は、スーパーで購入したものよりも美味しく感じられます.。
水やり、温度管理、害虫対策など多くの労力をかけて育てた野菜に対して強い愛着が生まれ、イケア効果が発揮されます。
プラモデル
プラモデルの組み立ては時間と労力がかかりますが、完成させた作品に対して強い愛着が生まれます。
自分の手で組み立てたという達成感が、イケア効果を引き起こしています。
息子のプラモデル、捨てられずに取ってあります。
ビジネスや日常で「イケア効果」は活用されている
これらの要素が取り入れられた製品やサービス、よく見かけますよね。
思わず利用したくなる魅力の秘密はイケア効果だったわけです。
- 顧客が自分好みにカスタマイズできる製品
- 料理教室やワークショップなど、顧客が何かを作る過程に参加できるサービス。
- 顧客が製品作りに関与することでそのブランドへの愛着が深まる。
会社でも「イケア効果」で社員のモチベーションを向上できる
会社・仕事でもイケア効果を意識して行動すれば、皆のモチベーションアップにつながるかもしれません。
- 社員が最後まで手がけたプロジェクトでは、達成感と愛着が高まる。
- 他社への委託を行わずに自社だけで作り上げた商品や、自ら立ち上げた部署には社員の強い愛着が期待できる。
- イケア効果を考慮した組織管理により、自社や組織に愛着を持つ、モチベーションの高い社員を育成できる。
おわりに
私も、子どもたちや主人との関わりにイケア効果意識してみようと思います。
まずは今日の夕飯づくり、息子と一緒にカレーでもつくってみようかな。自分の作った料理、よく食べるんですよね。
ではまた!
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